2006年09月11日

栗橋庸介という選手を知っているか?

元U−18日本代表候補でもあり、大学時代には関東選抜の常連だった左利きのファンタジスタ。

MF 栗橋庸介(1983.10.10)

明治大学を卒業の際には、名古屋、横浜FM、磐田、福岡、大分が獲得に動いているという噂を何度も聞いた。
まぁ実際に確認できたのは、横浜FMの練習試合に参加だけだがその実力は疑いようないだろう。


その栗橋はご存じの方も多いと思うが、元は平塚市の出身でベルマーレJrユースに通っていた1人。
高校は筑陽学園高校に進学(監督の吉浦茂和氏は元フジタ工業(現ベルマーレ)の選手)。
その筑陽学園時代には、U−18日本代表候補の候補にも選ばれるなどした逸材。
明治大学に進学後も、左利きという利点とファンタジスティックなプレーで得点とアシストを記録する。
関東大学シーンを代表するハイポテンシャルな選手だった。


となれば、文頭にも書いたが幾つものJクラブから誘いがあり、当然大学卒業後はJリーグのクラブに入団するだろうと思われた。
しかし、いつまでたってもそのリリースは無かった。
そして、その栗橋の最近の動向をある人から聞くこととなった。

つい先日、平塚市の馬入天然グラウンドで市民体育サッカー大会が行われたが、なんとそこに栗橋が一般市民として参加したそうだ。
これには驚いた。

聞くところによれば、プロ入りを目指しJ1の数クラブで練習参加したが、いずれのクラブとも契約に至らなかった。
ならば、J2のクラブでも良かったんではないかという思いが巡るが。
実際は、J2のクラブからの誘いは1つもなかったらしい。
本人はプロ志向だった。
しかし、救いの手は伸ばされなかった。
まったくもって惜しい人材を失った。

個人的な意見言えば、凄く好きなタイプの選手で在っただけに彼のプレーがJで観られなくなった事は残念でならない。

ここで、更に疑問が1つある。
はたしてこの事の次第を我が湘南ベルマーレのフロント(強化部)は把握していたのだろうか?という点だ。
ちょっと詳しいサポータなら栗橋が元ベルマーレのJrユース出身であることは周知の事実。
筑陽高時代にはU-18候補であり、明治大学時代もユニバ候補など申し分ない成績を残し、数々のJクラブが目を付けた。
本人もプロ志向。
ここまでの条件が揃っていて、さて、では我が湘南ベルマーレは一回でもアクションを起こしていたのだろうか?
それが問題だ・・・


聞けば、昨年J入りを絶たれた栗橋はわざわざ大学を1年留年して就職活動を始めたそうだ。
現在は銀行だか公務員だかお堅い就職先が決まったという。
留年までして普通の就職を選んだということは、逆を言えばJリーグ入りを疑うことが無かったが故に、留年をしてまで再度就職活動をしなければなかったということになる。
それだけJリーグ入りを信じて疑わなかったのだろう。

ここまで読めば僕が言いたいことはお分かり頂けるだろう。

なぜ、湘南ベルマーレは栗橋の動向を把握できなかったのだろう。
よくクラブ関係者からは「J1のチームと競合するような選手を獲得する事はできない」という弱音を聞く。
果たして全ての選手にそれが当てはまるのだろうか?
昨年、流通経済大から加入した冨山達行は以前クラブのVoiceというコーナーででこう言っていた。
「怪我の事もあり多くのチームは獲得をためらったが、最後まで熱心に誘ってくれたベルマーレだから入団を決めた」と。
スカウトは熱意と愛だ。
僕はそう思う。

そうした意味では、我が愛しの湘南ベルマーレには愛が足らない。
おして、過去沢山あった愛とかコネとか財産を完全に無駄にしている。
そして、そうした体質は地元サポーターを無視したスタンスとなり完全に染みついてしまった。

ベルマーレ愛。
栗橋の心に、その愛が少しでも残っている事に懸けてみることも必要だったのでは?
もしかしたら、それはベルマーレにとってだけでなく、栗橋本人にとっても最良な事だったのではないだろうか。

地元出身の選手が、外の海に出て遠回りをして地元に戻ってくる・・・そんな淡い期待を抱いた瞬間もあった。
栗橋が平塚競技場でプレーする姿を見たかった。
地元からスターが1人失われたという事実が目の前にある。
僕はただそれだけが残念でならない。

posted by 2take at 19:10| Comment(3) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
2takeさん、お久しぶりです。
この日記にも、ずいぶんとファンの方が増えたようで、2takeさんの熱心な活動の賜物かな、と思えて、何よりです。

ところで今回の話に関連して…2takeさん、『冨田学』という選手を知っていますか?マリノスへの入団時には“J初の東大生選手誕生か!?”という、本人の意に即していない事で話題になった選手ですが、私は小学生の時から彼を見てきて、特に中学の時(今で言う高円宮杯で)日本一になった時のテクニックの高さには、木村水沼の後継を担う存在として疑いませんでした…。
でもマリノスがその座に就かせたのは、当時冨田のサブ扱いだった中村俊輔…彼の高校時代の経緯などを知っているし、きっと現在の地位はその高校時代の努力の賜物だろうな、とは思ってますが、じゃあそのまま冨田たちをユースに昇格させたマリノスは、この3年間何をさせてきたのか、と思いますし、果たして俊輔がマリノスユースに昇格して今のようになっているか、といえば、それも懐疑的になってしまいます。

これは、2takeさんのレベルとは程度の低い話でしょうが(苦笑)、自分の好みが決してサッカー界全体の評価と合致しないということ、それよりも何よりも、(ベルマーレに限らず)J全体の強化方針、選手の観察眼、(2takeさんも上げている)熱意やサッカーに対する愛情などが余りにも乏しいことも言い表してると思うんですよ!!

まッJ自体がこれだと、とてもじゃないけど代表に期待なんて持てないし(代表の選考自体も、監督や強化部の好みでしか反映されないんですし…)、昨年「クラブユースの強化に懐疑的」という某強化部長の“自己批判”のもとに大学に流出されてしまった元ユースの選手たちも、悲劇の運命を負いかねないかもしれないですね!?(怒)
Posted by nonky at 2006年09月12日 18:24
nonkyさん>
どうもどうもご無沙汰です。
ファン増えてるんすかね?
実はあまり実感無いんですが・・・

さて、『冨田学』ですね。
ちょいとググってみましたが、すんません。あまり記憶に無いです。もしかしたらとは思ったんだけど。
しかし、本当にプロになれるかどうか?ってのは水もののようですね。
当然チームの考え方や、金銭的な状況、強化方針など色々なことが合わさっての事だとは思うんですけどね。
某トリコロールのチームなら、金銭的な・・・って部分で障害はあまりないでしょうけど(笑)。
ただ、うちみたいに金欠クラブがどのように生き残るかという事に頭を使うのは当然だと思います。
そこに、加わるのが熱意だったりするんじゃないかなと思います。

逆に言えば、プロになりたいやつは声高に宣言したほうが良いと思います。
【俺はプロになりたいんだ!!】ってね。

上手くまとまらんですね。
Posted by 湘南SJ at 2006年09月15日 02:34
2takeさん、resどうもありがとうございました。

まッ彼のことは特に知らなくて大丈夫です(笑)
今回の件は本来彼を引き合いにだすのもおかしい話ですから…
いずれにしても、このチームに本当の強化方針があるかどうかは、某強化部長を見ても懐疑的ですよね(悲)一昨年のセレクションでも、今鳥取にいる元ベルユース選手が「ベルマーレでプロになりたい!!」と思って受験しても、冷酷に落としちゃうクラブですから…

オヤジの野次にキレてる位なら、もっと仕事しろ!!って言いたいですけどね(^^;)
Posted by nonky at 2006年09月16日 16:41
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